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賃貸物件の管理会社様の悩みのひとつが、「違法駐輪が減らない」という問題です。通路に自転車が放置される、決められた区画以外に勝手に置かれる、所有者不明の自転車が増える…。こうした状況が続くと、入居者満足度の低下だけでなく、物件オーナーからの信頼の低下にも影響します。
オーナーの視点から見ると、違法駐輪がある物件は以下のように映ります。
管理会社様としては、「注意している」「貼り紙をしている」つもりでも、それが入居者様に届いていないケースもあります。
この記事では、
「違法駐輪がなぜ改善しないのか?」
「管理会社としてどう見える対策を取ればいいのか?」
「駐輪ステッカーと違法駐輪禁止看板が、なぜ効果を発揮するのか?」
この3点を軸に、今日から使える改善策を分かりやすくまとめてみました。
管理品質の見える化は、空室対策の第一歩。違法駐輪への対応は、“物件の価値”を守る大切な仕事です。オーナー様へのPRにも使える内容ですので、是非参考にしていただき、管理業務の印象UPをしていきましょう!

違法駐輪について管理会社様からよく聞くお声として、「何度言っても守ってくれない」「貼り紙が効かない」上記が挙げられます。しかし、実際に深掘りすると、注意喚起しているものの、「届いていない」「見えていない」ことが原因であることがほとんどです。
注意喚起の貼り紙は、A4用紙1枚で作られることが一般的です。しかし、
などの問題があります。「ちゃんと貼っているのに…」という管理側の気持ちとは裏腹に、入居者様は“視認すらしていない”ケースが大半です。
また、違法駐輪は入居者様ではなく、それ以外の方である可能性も大いにあり、その場合、物件内の掲示板に注意喚起を貼っていても見られないため、効果が少なくなってしまいます。
注意喚起は、目に入って初めて意味を持ちます。つまり、見えなければ“存在しない”のと同じなのです。
貼り紙を読んだとしても、「これは自分とは関係ない」と感じた瞬間に、人は行動を変えません。特に自転車の場合、所有者が分からないことで、「置いてもバレない」という心理が働き、違法駐輪が増加します。
ここで重要なのが、「自転車の持ち主を明確にする仕組み」です。所有者がはっきりすると、人は一気に責任を持ちやすくなり、マナーも改善しやすくなります。
貼り紙だけでは、管理会社がどれだけ真剣に取り組んでいるかが伝わりません。「本気で取り締まるつもりがない」と受け取られてしまうと、違法駐輪は永遠に減りません。
逆に、「目に入りやすい看板」や「自転車ごとの管理ステッカー」のように「見える施策」がある物件は、「管理がしっかりしている」印象が強く、オーナーからの評価も自然と高まります。

駐輪ステッカーは、自転車1台ごとに貼る管理用シールです。番号管理ができ、所有者が明確になるため、違法駐輪対策として非常に効果的です。
ステッカーを貼ることで、「誰の自転車か」がすぐ分かる
↓
放置していると持ち主が一目で特定される
↓
不正利用がしづらくなる
↓
管理会社様が“本気で管理している”と伝わる
という心理的な抑止効果が働きます。人は、他者に行動を見られている状況では、マナーを守る傾向があります。駐輪ステッカーは、その心理をうまく利用した仕組みです。
オリジナルデザイン×管理番号入りで駐輪ステッカーを制作すると、より効果的です。

駐輪ステッカーを制作する際に必要になることは、以下の通りです。
管理番号は1枚1枚に付与するため、例えば500枚制作する場合は1から500番までの番号にしたり、もしこだわりがあれば、番号や記号などを指定しても構いません。
サイズは3×3cm・4×6cm程度で制作されることが一般的です。
デザインや形については、

のいずれかで制作されることが一般的です。
上記やデザインイメージ等を制作会社へ伝えると、お見積りとデザインをしてくれます。ステッカーが完成したら、入居者様へ購入していただき、自転車に貼っていただきます。
オリジナルの駐輪ステッカーが貼られていない自転車=所有者不明として把握でき、違法駐輪へ注意喚起することができます。管理の手間が劇的に減り、オーナー様への説明責任も果たしやすくなります。
そして、なるべく入居者様に利用してもらいやすいステッカーにするためには、おしゃれな自転車等に貼ってもデザイン性を損なわないようなステッカーのデザイン自体の工夫も必要になってきます。入居者様自らがステッカーを貼りたくなるようなデザインにすることで、管理の品質も上がり、オーナー様と入居者様の満足度も上がり、一石二鳥のものとなります。
違法駐輪禁止看板で最も効果が出るのは、「視認性の高い看板を設置すること」です。
サイズが大きく、遠くからでも目に入る看板を設置することで、入居者様やそれ以外の方へも注意喚起になります。
また、注意色(赤・黄)を使ったデザインにすると、より目に入りやすい看板になります。
掲示板の貼り紙と違って看板だと、長期耐候で雨風に強い素材になっているため、一度貼ると張り替える手間がほとんどないのも良いポイントです。

違法駐輪禁止看板(注意喚起看板)を制作する際に必要になることは、以下の通りです。
サイズは、
程度で制作されることが一般的です。あまり大きすぎても賃貸物件の景観を損ねてしまうため、物件の景観を考慮したサイズを選定しましょう。
デザインは、(1)で記載した通り、一般的には注意色(赤・黄)を使用した方が、目に入り注意喚起になりますが、オーナー様の意向や物件のデザインも考慮して、デザインしましょう。
おしゃれでスタイリッシュな物件が看板によって景観を損ねるのは逆効果ですので、総合的に考えてデザインは判断しましょう。景観を損ねたくない場合は、シンプルなデザインや英語を使った表記もおすすめです。

看板は “どこに置くか” が最も重要です。
このあたりが一番看板が読まれやすいゾーンです。また、違法駐輪で困っている空きスペースなどがあれば、そのスペースの壁面などに、目線の高さより少し下のあたりの位置に看板を設置すると効果的です。
せっかく看板を作っても見える場所×見える位置に看板を設置しなければ、見られず、届かずで注意喚起にならないため、このポイントは意識してみましょう。
違法駐輪は、「入居者のマナーが悪いから起こる」と捉えられがちですが、実際には “伝え方の問題” も大きく関わっています。
今日お伝えしたポイントを整理すると以下の通りです。
覚えてほしい3点
違法駐輪は、共用部トラブルの中でも、“改善すると物件の価値が一気に上がる”分野です。管理会社様が「しっかり対策している」とオーナー様に示すためにも、見える対策(ステッカー・看板)は非常に強力な武器になります。
今回ご紹介した点を踏まえて、是非物件の価値向上と管理会社様の印象UPのお役に立てていれば幸いです。
Q:駐輪ステッカーはどのような素材で作られていますか?
A:塩化ビニール製の屋外でも耐久性の高い素材で作られることが多いです。
Q:違法駐輪禁止看板はどのような素材で作られていますか?
A:アルミ複合板という屋外でも耐久性の高い素材で作られることが多いです。
Q:耐久性はどうですか?
A:使用環境や日当たり等によりますが3年~5年ほどご使用いただいております。
Q:デザインはイメージを伝えないと作ってもらえませんか?
A:完全なイメージが無くても大丈夫です。弊社からデザインをご提案できますので、お客様がデザインを考える手間がなく進めることができます。
駐輪ステッカー・違法駐輪禁止看板ともに弊社でデザインのご相談から制作まで一貫して承れます。
不動産管理会社様向け販促の専門チームがあり、3,600社の取引実績がございますので、お困りの際は是非お気軽にご相談ください。
すべて無料でご相談OKです。
「まずは相談してみたい」「まず1枚作ってみたい」でも大丈夫です。一緒に管理物件の課題を改善しながら、管理の質を向上していきましょう。
TEL:050-1871-2445 受付時間 9:00-18:00(土・日・祝日除く)
Web:https://endline.jp/
執筆者:エンドライン株式会社 取締役副社長 石谷莉沙

